介護保険制度の小冊子を見て、FPの仕事のことを考えた

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皆が気にしない「意外」で「重要な」こととは?

今回、介護保険制度のことを説明した、二つの冊子をご紹介します。

一つ目は、あいおい生命保険会社が配っているものです。

あいおい生命の介護保険制度を説明した小冊子
ページ数は22ページで、漫画で説明されていて、とっつき易いかと思います。

そして、もう一冊は、新日本保険新聞社が発行しているものです。

新日本保険新聞社の「介護の値段」

ページ数は、32ページです。絵はあるのですが、どちらかと言うと文字や表が多い印象です。

この2冊、決定的に違うことがあります。それは何でしょうか?

同じ事は、どちらも「生命保険や保険関係」の会社が発行したものである、ということですが、実は大きな違いは

「1は無料配布されていて、2は有料(800円ほど)である」

ということです。

これって、とても大事なポイントなんです。

無料であることは「善」なのか?

この2冊を読んでみて思うことは以下のことになります。

  • 1の情報量は「介護にかかるお金」のことに集中しているが、2は介護保険制度の説明から、かかる料金まで幅広い
  • 1を読むと、誰かが要介護状態になっていることを連想するが、2は知識としての介護保険制度のことに触れられているという印象が強い
  • 1の文面や紙面構成から感じるのは「介護ってお金かかるなぁ」ということだが、不思議と2の方はそういう印象が薄い(お金がかからないという記述があるわけではなく、自己負担が多い例もいくつか載っているが、記事のバランスがいいのか不思議に「要介護にすぐに備えよう」とは思わない)
  • つまり、1を読むと「何かの準備をした方がいい気がする」が、2を読むと、もっと詳しく知りたいなぁと思う人も多いかと

これくらい、2冊を読んでの感想が違うわけです。

もし、私が「介護のことを知りたいな」と思い、FPさんや、保険代理店さんや、保険会社の職員さんに「何かためになる情報が入っているもの、ないですかね?」と訊いた時に、この2冊のうちの、どちらを渡されるかで、私の今後の行動が変わるかもしれませんね。

無料で配布される保険会社のものか、有料で発行されているものか、はたまた、厚生労働省やワムネットのアドレスか、どれを紹介されるかって、とても大事だと思いませんか?

FPとしてあるべき姿はどちらだろう?

FPとして民間の介護保険をお客様に販売したいならば「介護にはお金がかかる!!」という資料を見せればいいわけです。

しかし、お客様が「冷静で、賢い」判断ができるように、と考えるならば、介護保険制度のことをわかりやすく書いた冊子がいいわけです。

そこで私たちFPは、お客さまに対して、どういう情報提供のあり方を追求するべきなんでしょうか?

実は、ここに「有料相談」の意義があるのだと思うのです。

FPというのは、お客様を「FP自身の考える答え」に導くだけが仕事ではないと、私は考えています。

つまり、今回の例で言えば

「要介護に備えて、今からリスク対策をしましょう!」

ではなく、

「お客様に介護保険制度のことを、ある程度理解していただき、その後の対策などは一緒に考える」

という仕事のやり方が正しいのではないか、と思うのです。

それゆえに「正確な情報を、顧客にわかりやすく提示して、今後のことをともに考える」という「丁寧な」仕事が必要かと思いますし、その仕事にはフィーが当然支払われるべきだと思います。

ここに有料相談の意義があると思いませんか?

それゆえに、FPは常に自己研鑽して、有料相談に見合う情報収集や丁寧なコンサルティングができるスキルを身につけなければなりません。

そういう意味からも、今回の、無料か有料か、はとても重要なファクターではないでしょうか?

そんなことを考えた今日でした。

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