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高知のような田舎へ移住する人へ、ファイナンシャルプランナーがライフプランアドバイスを!

最近は、ふるさと納税も流行っていて、地方の良さや魅力が認識されてきたようです。

高知県のいち田舎町に住んでいて、「街が元気になる」という見果てぬ夢を抱き続けてきた地元住民にとって、県外から移住してくれる人がいる、ということがどれだけ嬉しい事でしょう。

寂れた商店街も少しは賑やかになるでしょうし、廃校が噂されている地区にとっては、転校生が増えることは、自分たちの「アイデンティティー」を守ってくれる救世主でもあるわけです。

ですから、とにかく、多くの人に移住して欲しい、と思うのですが。。。

気になることがないわけではありません。

まずは、移住してくださる人の「仕事」のことです。

ただでさえ、地元に雇用がなくなって久しいわけで、そんなところに「ぽん」と来て下さって、果たして、満足な収入があるんだろうか?とついつい心配してしまいます。

高知県にはおすそ分けという文化があり、食べ物を隣近所に食べてもらうという「支援」はできそうですし、地域社会が機能していたら、お子さんが外で遊んでいても、気にしてもらえる安心感が生まれるかもしれません。

しかし「収入をもっと増やしたい」というご相談にはのれそうにないですね。。

移住を希望している皆さん、仕事のことはきちんとしてから、移ってきてくださいね。

では、田舎だし、支出はきっと減りますよね、と聞かれると、これも即答はできかねます。

生活費の部分で、家賃や食費などは減る可能性があります。

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その一方で、大きく増える可能性がある「支出」項目があります。

それは「普段の足」の費用です。

高知県に魅力を感じたということでしたら、きっと自然豊かな「郡部」に移住する人も多いことでしょう。

しかし、この「郡部」には、皆さんが通うことになる「職場」や「学校」がないかもしれませんし、たまには少し離れた大きなスーパーにもお買い物に行きたいことでしょう。

そんな時に利用してきたのが、「公共交通機関」だったのではないでしょうか?

その「公共交通機関」、高知県という田舎は、いまだに発展途上なんです。

ですから、基本的には、普段の足が「車」になってしまいます。

結果として、都会暮らしではほとんど車に乗らなかったあなたも、移住してからは、車関係の費用を忘れないようにしておく必要があります。

最後に、ひとつだけ気が楽にあるアドバイスをしておきます。

移住された皆さんの「支出」は少しは下がると思われます。

そうなると、あなたが普段無頓着でいると、とんでもなく「損する」項目の支出があります。

それは

「生命保険料」

の項目です。

最近は、お父さんの死亡保険金を計算するのに「一家の生活費の70パーセント」を、残されたご遺族の生活費として、死亡保険金を計算します。

例えば、都会で生活費が25万円かかっていた場合、お父さん亡き後の生活費は、17万円となります。

これが高知県に移住後、万一のことがあった場合、仮に生活費が20万円と仮定すると、お父さん亡き後の生活費は14万円となります。

この二つの条件で、生命保険を契約するとします。

今後20年間の遺族生活費を死亡保険でカバーしたいとした場合、

都会の場合は、17万円×12ヶ月×20年=4080万円の保険金がおりる保険に加入しますが、

高知の場合は、14万円×12ヶ月×20年=3360万円の保険金がおりる保険で十分となります。

ですから、今入っている保険金を減額しても大丈夫となり、お支払いになる保険料が少しは安くなることと思います。

このように、移住をする時には、収入面や支出面で色んな工夫をすることになりますし、必ずそれを実行して、不安なく、新しい「田舎町」で暮らしていただければと思います。

当事務所でも、移住支援サービスパックをご提供していますので、どうぞお気軽にご相談ください。