今は2014年7月の終りですが、皆さん、貯蓄は増えていますか?
様々な経済政策がなされて、その一方で消費税増税やガソリン代の高止まりなどがあるわけですが、実際のところ、将来のお金の不安は少しはなくなったでしょうか?
私たちファイナンシャルプランナー(以下FP)は、アメリカでは「資産運用の専門家」として仕事をしているのですが、この日本では、ひどい場合は「保険の人」、少しよく言われて「家計相談の専門家」です。
それゆえに、私がお受けする相談内容も「家計相談」が多く寄せられます。
特に現役世代という「子育て世代」にとっては、収入が大きくUPしないなか、何とかして支出を下げたいという奥様の悲鳴は当然なのかもしれません。
そういう中で、皆さんが支出を簡単に見直せる項目は、いわゆる「固定費」なんですよ、とこのブログでも何回か申し上げてきました。
例えば、保険代やガソリン代、通信費(とくにスマホ費用)が三大固定費と言えるかと思います。
もう一度おさらいすると、これら固定費はあなた自身が「少しは工夫して、その支出を減らしたいという拘り」を持てれば、いとも簡単に減らせることも可能なんです。
ただ、中にはガソリン代については、公共交通機関やカーシェアリングなどが整備されている都市部ならば可能かもしれませんが、私が住んでいる高知県のような片田舎では難しいとも言えます。
そのような地域差は確かにあるものの、これらをトータルで考えれば、一家で1ヵ月10,000円は十分に減らせるかもしれませんね。
ここで、皆さんに思い出していただきたいことがあります。
それは「お金の増やし方がだいぶ変わってきた」という事実です。
今でも、10万円ほどのまとまったお金ができれば、あまり疑いも持たずに、定期預金に走る人は沢山いらっしゃいます。
その結果、10万円ほどの定期預金が10個ぐらいできていて、満期後どれをどうすればいいのかわからなくなってしまっている奥様も沢山いらっしゃいました。
この低金利下で小分けした定期預金の「威力」が大きいとはとても思えないのですが、なぜかそうしてしまう原因には、子どもの頃のあの「金利が5パーセントを超えていた夢」をいまだになんとなく期待しているからかもしれません。
確か私の母親はちょっと小金ができればすぐ定期、みたいなことをしていましたね(苦笑)
しかし、この低金利下でひたすらそれを繰り返していても、お金が「大きく」増えることはありません。
そんな少し虚しい現状ですが、ここで一つ「お金を増やす」という発想を変えてみませんか?
40代のサラリーマンのおっさんの例で考えてみましょう。
例えば、スマホ代が話し放題などへの変更により、月額8,000円ほどは安くなりました。
また、ついでに保険を見直して、毎月5,000円ほど安くなったとします。
ガソリン代などはこれ以上増えすぎないように、工夫をしました。
となると、このお父さんは月額13,000円お金が「余分に残った」と考えられえますね。
で、この毎月13,000円をどう活用しましょう。
一つの手は、これを投資信託などに積み立てていく方法です。
スマホ代と保険代をいじらなければ、もともと13,000円は「そのまま消えていたお金」ですから、逆にこれが増えたらラッキーですね。
それぐらいの気軽さで始めれば、少々失敗しても精神的ダメージは少なくて済みます。
もう一つは、今回、私が皆さんに伝えたい「生産的な発想」になります。
この13,000円を「自己投資」に使う、という考え方です。
スマホ代も保険代もいじらなければ、あなたは2年間で312,000円を保険会社や通信会社に「ただ支払った」だけに終わったわけです。
では、この300,000円を資格取得や、仕事上のスキルアップのための費用や、毎月10,000円ほどの予算で異業種交流会や勉強会の費用などに使うとどうなるでしょうか?
あなたの仕事に厚みができ、その結果営業成績もUPするかもしれませんし、交流会や勉強会で作った人脈があなたの収入UPに繋がる可能性もでてきます。
また、個人事業主の方の場合は、このただただ消費していた13,000円を事業拡大の費用の一部と考えて事業拡張をするという発想もできます。
おっさんの例を出しましたが、奥さんが自分の固定費の削減で浮いたお金で、ネット通販などのビジネスに挑戦することもありかな、と思います。
このような発想で、あなたの家庭の「入ってくるお金」が増えて、その結果もっと貯蓄が増えないでしょうか?
かつて日本は「お金を増やすには、貯金をして金利で増やす」という考え方がたしかにありました。
しかし、この低金利下では、なかなか一般的な「お金の預け入れ」程度では、お金を増やす事は難しいと思います。
そこで考えるのが「収入を増やす」という発想ですが、今働いている環境そのままから、あなたの収入に大きな変化をもたらすのは至難の業です。
それならば「あなた自身を変えて、その結果収入を増やす」という手法もありかな、と考えました。
いやいやその資金があれば、とお嘆きのあなた!
固定費の削減には取り組みましたか?
面倒くさいとか、お付き合いだからなんていう理由で、まだできていないのではないでしょうか?
固定費の見直しで「予算を確保」して、あなたを変える準備をしてみませんか?
さあ、私もカケホ-ダイで浮いたスマホ費用約7,000円を、どう活用しようか、一生懸命悩んでみたいと思います。
[catlist categorypage=”yes”]