よく日本の「漢字生保」の総合的な保障の生命保険に加入している人から聞かれる不満があります。
それは
「なぜ、60歳を過ぎるとガクンと保障内容が薄くなるんですか?」
「なぜ、10年ごとに保険料がUPするんですか?」
です。
ちなみに前者に続く言葉は「心配です」で、後者に続く言葉は「払えません」です。
まず一番目の事を考えてみましょう。
なぜ保障が減るのか?
答えは簡単です
「なぜならば60歳以降はリスクが高くなりますから」
です。
この60歳以降というのがミソなんです。
今までの雇用体系から言うと、60歳で定年を迎え、その頃にはお子さんは成人しているので、死亡保障などはそう要りませんよね、というのがかつての「保険会社の理屈」でした。
ところが、定年制は延長され、社会では「晩婚化」世帯や「子どもを作らない」世帯も増加しているので、こういう保険会社の理屈はあまり説得力がありません。
むしろ「そのご家庭の状況を判断した保障の組みたて」が、価値観が多様化した時代だからこそ必要だと言えないでしょうか?
次になぜ保険料が高くなるかと言うと、
「なぜなら、お年をとるとお亡くなりになったり、ご病気になるリスクが高くなるから」
という、保険会社の考える「リスク」です。
リスクが高くなるから保険料も上がります、という説明が契約当初にあればそれなりに納得できるかもしれませんが、お客様がそのことを契約後もず~と憶えていることは不可能だと思いますから、保険料が上がっていく仕組みを理解するのは難しいと言えます。
では、なぜいわゆる「漢字生保」はいつまでもこうした生命保険商品を販売するのでしょうか?
私の私見ですが、これは「10年ごとに新しい生命保険に切り替えてもらうため」だと思っています。
私の思い過ごしかもしれませんが、私の経験上そう思えるのです。
なぜなら、お客様が生命保険会社の担当者から加入している保険の内容について、保険の見直し時期に「納得の行く説明をしてもらった」という話を聞いたことがないからです。
では、お客様は、一定期間ごとに保険料がUPしていく、この仕組みに納得しているのでしょうか?
お客様は、自分が「入院したり、死亡する確立が高くなり始める60歳以降」に保障が少なくなっても良いのでしょうか?
こんな事を考えていて思うことは、皆さんが、
「生命保険で、リスク対策を、納得の行く形でしたいだろうか?」
という事です。
「保険に入っているから、内容はともかくいいじゃないの」と思っていないでしょうか?
なぜそう感じるかと言うと、こういう生命保険に関する素朴な疑問が消えることはないからです。
私が保険のことが大嫌いだったサラリーマン時代(15年ほどまえですが)にも、同じことを言っていた先輩がいたからです。
そろそろ、こういうことに決着をつけませんか?
私からのささやかなアドバイスです。